名詞節(that / if / whether)

that / if / whether で始まる文のかたまりを、名詞のように使います。

説明

名詞節は、主語と動詞を含むひとまとまりを、文の中で1つの名詞のように使います。

「彼が来ることは知っていた」「雨が降るかどうかわからない」のように、文のかたまりを主語や目的語として使いたいときに使います。

関係代名詞のまとまりは直前の名詞を後ろから詳しく説明します。一方、名詞節は文の中で主語や目的語になり、名詞そのもののように働きます。

始まりに使う語は、入れる中身で選びます。事実・考えを入れるなら that、Yes / No で答えられる疑問を入れるなら if / whether、「何が/何を」が足りない文を入れるなら what を使います。that 節は動詞の後ろだけでなく、glad や sure などの形容詞の後ろにも続きます。

3種類の名詞節
始まり意味
that〜ということ
if / whether〜かどうか
what〜すること/〜するもの

今回のゴール

  • that / if / whether / what のまとまりを文の一部にする形を覚える
  • that / if / whether / what のまとまりを主語や目的語として使えるようになる
  • if と whether の使い分けを覚える
  • that のまとまりの 2 つの役割(主語/目的語 vs 名詞の説明)を覚える
  • It is ... that 〜 の仮主語構文を覚える
  • be + 形容詞 + that節で感情や確信の内容が言えるようになる

that / if / whether / what のまとまりを文の一部にする形を覚える

thatは「〜ということ」、if / whetherは「〜かどうか」、whatは「〜すること / もの」を表すまとまりを作ります。まとまりの中は肯定文の語順を保ちます。

文の形
that / if / whether / what + 主語 + 動詞
使い分け
〜ということI think that he is kind.(彼は優しいと思う)
〜かどうかI don't know if she will come.(彼女が来るかどうかわからない)
〜することWhat I want is a new bike.(私がほしいのは新しい自転車です)
関係代名詞のまとまりとの違い
名詞節は文の中で主語・目的語などになる名詞のかたまりです。関係代名詞のまとまりは直前の名詞を後ろから説明するかたまりです。that の前に説明される名詞があるかどうかが、区別する手がかりになります。

例文

I think that this book is interesting.

私はこの本が面白いと思います。

解説
that のまとまりが think の目的語です。口語では that を省略可能 (I think this book is interesting.)。

I don't know if she will come to the party.

彼女がパーティーに来るかどうかわかりません。

解説
if のまとまりが know の目的語です。「〜かどうか」という意味です。whether も使えます。

I wonder if this is the right answer.

これが正しい答えかどうか気になります。

解説
wonder(〜かどうか気になる)の後は if / whether を使います。「正しいかどうか」を疑問に思う表現です。

that / if / whether / what のまとまりを主語や目的語として使えるようになる

that / if / whether / what から始まるまとまりを、文中で主語・目的語・be動詞の後ろの説明として使います。
主語に置く形(That he is honest is clear.)はやや硬めで、目的語に置く形(I know that you are busy.)が最も一般的です。be動詞の後ろに置くと、The problem is that we don't have time. のように「問題の内容」を説明できます。

文中での役割
主語That / Whether ... + 動詞
目的語動詞 + that / if / whether ...
be動詞の後ろ主語 + be動詞 + that ...

例文

I know that you are busy.

あなたが忙しいのは知っています。

解説
目的語としての名詞のかたまり。最も一般的な使い方で、動詞の後に置きます。

Whether he will agree or not is uncertain.

彼が同意するかどうかは不確かです。

解説
whether のまとまりが主語です。文頭では if ではなく whether を使います。

The fact is that we need more time.

事実は、私たちにはもっと時間が必要だということです。

解説
that のまとまりが be動詞の後ろにあり、事実の内容を説明しています。

if と whether の使い分けを覚える

if と whether はどちらも「〜かどうか」という意味ですが、使い分けがあります。whether は文頭で主語になるまとまりや、whether or not の形でよく登場します。if は目的語のまとまりでは使えますが、文頭で主語になるまとまりでは通常 whether を選びます。

使い分け
目的語if / whether + 主語 + 動詞
文頭・主語whether + 主語 + 動詞
強調形whether ... or not

例文

I don't know if she will come.

彼女が来るかどうかわかりません。

解説
目的語として使う場合は if でも whether でも OK。if の方がやや口語的です。

I don't know whether she will come or not.

彼女が来るかどうかわかりません。

解説
whether ... or not は自然でわかりやすい形です。目的語なら if ... or not も可能ですが、文頭では whether を使います。

Whether we should join the soccer team is a big decision.

私たちがサッカー部に入るべきかどうかは大きな決断です。

解説
whether の後ろに主語 + 動詞を続けた名詞節です。文頭では if ではなく whether を使います。

that のまとまりの 2 つの役割(主語/目的語 vs 名詞の説明)を覚える

that で始まるまとまりには2種類あります。名詞のはたらきをするもの(〜ということ)と、名詞を説明するもの(〜という〜)です。見分ける鍵は、that の前に説明される名詞があるかどうかです。
名詞のはたらきをするまとまりは文の中で主語や目的語になります。関係代名詞のまとまりは直前の名詞を後ろから説明します。

見分け方
名詞のはたらきthat の前に説明対象の名詞がありません。動詞の目的語や主語になります。
形容詞のはたらきthat の前に説明対象の名詞があります。その名詞を後ろから説明します。

例文

名詞のはたらき(動詞の目的語)

I know that he is honest.

私は彼が正直だと知っています。

解説
know の目的語として「彼が正直だということ」全体がひとかたまり。that の前に説明される名詞はありません。
形容詞のはたらき(直前の名詞を説明)

I know the man that she likes.

彼女が好きな男性を知っています。

解説
that の前に the man という名詞があり、that 以下が「彼女が好きな」と the man を説明しています。

It is ... that 〜 の仮主語構文を覚える

that のまとまりを主語にすると文頭が長くなるので、It を仮の主語にして that のまとまりを後ろに回せます。「It is + 形容詞 + that 〜」の形がよく使われます。内容は変わりませんが、英語ではこちらの方が自然です。

例文

It is clear that he is honest.

彼が正直だということは明らかです。

解説
元の形は「That he is honest is clear.」。It を仮の主語にして that のまとまりを後ろに回しています。

It is important that we study hard.

私たちが一生懸命勉強することが重要です。

解説
It is important + that 〜 の形です。that のまとまりの内容の重要性を述べています。

It is surprising that he passed.

彼が合格したのは驚きです。

解説
surprising(驚くような)+ that のまとまりです。It を使って自然な語順にしています。

be + 形容詞 + that節で感情や確信の内容が言えるようになる

glad / happy / sorry / sure などの形容詞の後ろには、that で始まる文のまとまりを続けられます。
形容詞が気持ちや確信を表し、that のまとまりが「何についてそう感じているか」「何を確信しているか」を表します。

文の形
主語 + be動詞 + 形容詞 + that + 主語 + 動詞
よく使う形容詞
気持ちglad / happy / sorry + that ...
確信sure / certain + that ...

例文

I'm glad that you like it.

あなたがそれを気に入ってくれてうれしいです。

解説
glad が気持ちを表し、that you like it が「何についてうれしいか」を表しています。

She is sure that he will come.

彼女は彼が来ると確信しています。

解説
sure が確信を表し、that he will come が「何を確信しているか」を表しています。

I'm sorry that I was late.

遅れてしまってすみません。

解説
sorry の後ろに that のまとまりを続けて、申し訳なく思う理由を表します。

間違えやすいポイント

I don't know where is he.

I don't know where he is.

名詞のはたらきをするまとまりの中は肯定文の語順(主語 + 動詞)にします。疑問文の語順にはしません(think that is he kind → think that he is kind、what does he want → what he wants も同じ)。

If she will come or not is unclear.

Whether she will come or not is unclear.

文頭で主語になるまとまりでは whether を使います。if は文頭で主語になるまとまりには使えません。

I wonder that she is happy.

I wonder if she is happy.

wonder は「〜かどうか気になる」の意味なので、後ろには if / whether を使います。that は「〜ということ」の意味で、疑問の意味にはなりません。

I'm glad you like it that.

I'm glad that you like it.

形容詞の後ろに内容を続けるときは、that をまとまりの先頭に置きます。that は文末に置きません。

She is sure he will comes.

She is sure he will come.

will の後ろは動詞の原形です。三人称単数でも -s は付けません(comes → come)。

まとめ

  • that / if / whether / what のまとまりを文の一部にする形を覚える
  • that / if / whether / what のまとまりを主語や目的語として使えるようになる
  • if と whether の使い分けを覚える
  • that のまとまりの 2 つの役割(主語/目的語 vs 名詞の説明)を覚える
  • It is ... that 〜 の仮主語構文を覚える
  • be + 形容詞 + that節で感情や確信の内容が言えるようになる