冠詞(a / an / the)

a / an / the / 無冠詞を、特定・不特定と発音のルールで使い分けます。

説明

冠詞(a / an / the)は、名詞がどのものを指すかを示します。

日本語には冠詞がないので、英語の冠詞は感覚的につまずきやすいポイントです。「1冊の本(はじめて出す)」「その本(前に話に出た)」のように、聞き手にとってどの名詞かを示したいときに使います。

選択肢は a / an・the・無冠詞の3つで、はじめて出す名詞には a / an、お互いに分かるものには the、種類全体を述べるときは無冠詞を使います。

a と an は綴りではなく後ろの単語の発音で決まります(母音の音 → an、子音の音 → a)。

今回のゴール

  • a / an / the / 無冠詞の使い分け(場面別)を覚える
  • a / an の使い分け(後ろの単語の発音)を覚える
  • the を使う場面(既出のもの・特定のものなど)を覚える
  • 冠詞を付けない場面(食事名・スポーツなど)を覚える

a / an / the / 無冠詞の使い分け(場面別)を覚える

冠詞は、名詞が「不特定か特定か」で使い分けます。
選択肢は a / an・the・無冠詞の3つです。
初めて話題に出すものには a / an、お互いに分かるものには the、「種類全体」を指すときは 無冠詞を使います。
同じ book でも、初めて話題に出すときは a book、すでに話題に出た本をもう一度指すときは the book になります。

不特定(1つの〜)a / an + 単数名詞
特定(その〜)the + 名詞
種類全体(〜というもの)複数の名詞 / 数えない名詞(無冠詞)

例文

a book(初めて出す本)

I have a book.

私は本を1冊持っています。

解説
a book は、まだどの本か相手に分かっていない本です。初めて話題に出すので a を使います。
the book(その本)

I read the book.

私はその本を読みます。

解説
the book は、前の文で出てきた a book をもう一度指しています。どの本か分かるので the を使います。
無冠詞(種類全体)

Apples are sweet.

リンゴは甘いです。

解説
複数の形 (apples) で「リンゴという種類全体」を述べています。複数の名詞には a を付けません。

a / an の使い分け(後ろの単語の発音)を覚える

a と an の使い分けは、綴りではなく発音で決まります。
母音の音で始まる単語には an子音の音で始まる単語には a を使います。
たとえば an hour は h を発音しないので母音の音で始まり、a university は /juː/ の「ユ」という子音の音で始まります。

a と an の使い分け
後ろの音冠詞
母音の音 (a / i / u / e / o)anan apple / an hour / an elephant
子音の音aa book / a university / a uniform

例文

an(母音)

An hour is 60 minutes.

1時間は60分です。

解説
hour は母音 /aʊ/ で始まるため an を使います(h は発音しない)。
a(子音)

She is a university student.

彼女は大学生です。

解説
university は /juː/(子音)で始まるため a を使います。
an(母音)

An elephant is big.

ゾウは大きいです。

解説
elephant は母音 /e/ で始まるため an を使います。

the を使う場面(既出のもの・特定のものなど)を覚える

the は、話し手と聞き手の間で「どれか」が分かるものに使います。
世界に一つしかないもの、楽器を演奏するとき、会話の中で2回目に出てくる名詞にも付きます。

the を使う3つの場面
場面
世界に一つしかないものthe sun / the moon / the earth
楽器の演奏play the piano / play the guitar
会話で2回目に出る名詞I have a cat. The cat is cute.

例文

the(唯一のもの)

The sun rises in the east.

太陽は東から昇ります。

解説
太陽は世界に一つしかないので the を付けます。
the(楽器)

She plays the piano every day.

彼女は毎日ピアノを弾きます。

解説
楽器を演奏するときは play the + 楽器名 の形にします。
a → the(2回目)

I have a cat. The cat is cute.

私は猫を飼っています。その猫はかわいいです。

解説
1文目で初登場(a cat)、2文目で既出の猫を指すので the cat にします。

冠詞を付けない場面(食事名・スポーツなど)を覚える

複数の名詞や、water のように 1 つ 2 つと数えない名詞で種類全体を述べるとき、食事名・スポーツ名・固有名詞などでは冠詞を付けません。
school のように本来の目的で行く場所は、無冠詞になることがあります。hospital などは英米で冠詞の使い方が異なるため、まずはよく出る形から覚えます。

無冠詞になる場面
場面
複数の名詞 (種類全体)I like apples.
数えない名詞I drink water.
食事名I have breakfast.
スポーツ名I play soccer.
施設の本来の目的She goes to school.

例文

無冠詞(種類全体)

I like apples.

私はリンゴが好きです。

解説
複数の形で「リンゴという種類全体」が好き、と述べています。複数の名詞には a を付けません。
無冠詞(施設の目的)

She goes to school every day.

彼女は毎日学校に行きます。

解説
学校の本来の目的(勉強)で使う場合は無冠詞。建物として言及する場合は the school になります。
無冠詞(食事名)

I have breakfast every day.

私は毎日朝食を食べます。

解説
食事名の前には冠詞を付けません。
無冠詞(スポーツ名)

He plays soccer.

彼はサッカーをします。

解説
スポーツ名の前には冠詞を付けません。play soccer が正しい形です。

間違えやすいポイント

a hour

an hour

a / an は綴りではなく「発音」で判断します。hour は h を発音せず /ˈaʊər/(アワー)と母音の音から始まるので an。逆に university は u でも /juː/(ユー)と子音の音から始まるので a university になります。「綴りで決めない」がポイントです。

the Mount Fuji

Mount Fuji

多くの固有名詞は無冠詞です(ただし the United States など例外もあります)。

the my bag

my bag

the は「どのものか特定する」働きを持つ語ですが、my / your / his なども「誰のものか」を特定する働きを持ちます。my bag だけで「私のバッグ」と特定できるので、the は付けません。

I like a apples.

I like apples.

apples のように複数の形になっている名詞には a を付けません。「リンゴが好き」のように『種類全体』を指すときは冠詞なしのままで使います。

She goes to the school every day.

She goes to school every day.

go to school は「通学する」という目的を表すので無冠詞です。建物そのものを指す場合は the school のように冠詞を付けます。

まとめ

  • a / an / the / 無冠詞の使い分け(場面別)を覚える
  • a / an の使い分け(後ろの単語の発音)を覚える
  • the を使う場面(既出のもの・特定のものなど)を覚える
  • 冠詞を付けない場面(食事名・スポーツなど)を覚える