名詞の前に置く冠詞

a / an / the を名詞の前で使い分ける

a / an / the

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要点だけ復習や確認に

説明

冠詞(a / an / the)は、名詞がどのものを指すかを示します。

英語では、「1冊の本(はじめて出す)」「その本(前に話に出た)」のように、冠詞で聞き手にとってどの名詞かを示します。

選択肢は a / an・the・無冠詞の3つです。初めて出す数えられる単数名詞には a / an、お互いに分かる名詞には the、複数名詞や数えない名詞で種類全体を表すときは無冠詞を使います。

a と an は綴りではなく後ろの単語の発音で決まります(母音の音 → an、子音の音 → a)。

冠詞を選ぶ順序
  1. 相手がどの名詞か特定できる?
    選ぶ形
    分かる → the + 名詞 / 分からない → 2へ
  2. 数えられる単数名詞?
    選ぶ形
    はい → a / an + 単数名詞 / いいえ → 複数・不可算で種類全体なら無冠詞
  3. a / an を選んだら、後ろは母音の音?
    選ぶ形
    母音の音 → an / 子音の音 → a

今回のゴール

  • a / an・the・無冠詞を「不特定・特定・種類全体」の判断軸で使い分けるルールを理解する
  • a と an の選び方は綴りでなく後ろの単語の発音で決まることを理解する
  • the を使う場面(既出・唯一・楽器・方角など)のルールを理解する
  • 冠詞を付けない場面(食事名・スポーツ名・固有名詞・施設の目的など)のルールを理解する

冠詞の使い分け

ゴール

a / an・the・無冠詞を「不特定・特定・種類全体」の判断軸で使い分けるルールを理解する

冠詞は、名詞が不特定か特定かで使い分けます。選択肢は a / an・the・無冠詞の3つで、初めて話題に出す数えられるものには a / an、お互いに分かるものには the、複数の名詞や数えない名詞で「種類全体」を指すときは 無冠詞を使います。

同じ book でも、初めて話題に出すときは a book、すでに話題に出た本をもう一度指すときは the book になります。

不特定(1つの〜)
a / an + 単数名詞
特定(その〜)
the + 名詞
種類全体(〜というもの)
複数の名詞 / 数えない名詞(無冠詞)

例文

a book(初めて出す本)

I have a book.

私は本を1冊持っています。

解説
a book は、まだどの本か相手に分かっていない本です。初めて話題に出すので a を使います。
a → the(2回目に出す本)

I have a book. I read the book.

私は本を1冊持っています。その本を読みます。

解説
the book は、前の文で出てきた a book をもう一度指しています。どの本か分かるので the を使います。
無冠詞(種類全体)

Apples are sweet.

リンゴは甘いです。

解説
複数の形 (apples) で「リンゴという種類全体」を述べています。複数の名詞には a を付けません。

the my bag

my bag

the は「どのものか特定する」語ですが、my / your / his なども所有者を特定します。my bag だけで特定できるので、the は付けません。

a と an の選び方

ゴール

a と an の選び方は綴りでなく後ろの単語の発音で決まることを理解する

a と an の使い分けは、綴りではなく発音で決まります。母音の音で始まる単語には an、子音の音で始まる単語には a を使います。たとえば an hour は h を発音しないので母音の音で始まり、a university は最初が /j/ という子音の音(「ユ」)なので、綴りが u で始まっていても a を使います。

a と an の使い分け
後ろの音冠詞
母音の音(ア・イ・ウ・エ・オのような音)
冠詞
an
an apple / an hour / an elephant
子音の音
冠詞
a
a book / a university / a uniform

例文

an(母音)

An hour is 60 minutes.

1時間は60分です。

解説
hour は母音 /aʊ/ で始まるため an を使います(h は発音しない)。
a(子音)

She is a university student.

彼女は大学生です。

解説
university は最初が /j/ の子音の音で始まるため、綴りが u でも a を使います。
an(母音)

An elephant is big.

ゾウは大きいです。

解説
elephant は母音 /e/ で始まるため an を使います。

a hour

an hour

a / an は「発音」で判断します。hour は母音の音から始まるので an hour です。university は子音の音で始まるので a university です。

the を使う場面

ゴール

the を使う場面(既出・唯一・楽器・方角など)のルールを理解する

the は、話し手と聞き手の間で「どれか」が分かるものに使います。世界に一つしかないもの、楽器を演奏するとき、会話の中で2回目に出てくる名詞にも付きます。

the を使う主な場面
場面
聞き手にもどれか分かるもの
Open the door, please.
世界に一つしかないもの
the sun / the moon / the earth
楽器の演奏
play the piano / play the guitar
会話で2回目に出る名詞
I have a cat. The cat is cute.
方角
in the east / to the north

例文

the(唯一のもの)

The sun rises in the east.

太陽は東から昇ります。

解説
太陽は世界に一つしかないので the を付けます。
the(楽器)

She plays the piano every day.

彼女は毎日ピアノを弾きます。

解説
楽器を演奏するときは play the + 楽器名 の形にします。
a → the(2回目)

I have a cat. The cat is cute.

私は猫を飼っています。その猫はかわいいです。

解説
1文目で初登場(a cat)、2文目で既出の猫を指すので the cat にします。

冠詞を付けない場面

ゴール

冠詞を付けない場面(食事名・スポーツ名・固有名詞・施設の目的など)のルールを理解する

複数の名詞や、water のように 1 つ 2 つと数えない名詞で種類全体を述べるとき、食事名・スポーツ名・固有名詞などでは冠詞を付けません。school のように本来の目的で行く場所は、無冠詞になることがあります。

無冠詞になる場面
場面
複数の名詞 (種類全体)
I like apples.
数えない名詞
I drink water.
食事名
I have breakfast.
スポーツ名
I play soccer.
多くの固有名詞
Tom / Japan / Mount Fuji
施設の本来の目的
She goes to school.

例文

無冠詞(種類全体)

I like apples.

私はリンゴが好きです。

解説
複数の形で「リンゴという種類全体」が好き、と述べています。複数の名詞には a を付けません。
無冠詞(施設の目的)

She goes to school every day.

彼女は毎日学校に行きます。

解説
学校の本来の目的(勉強)で使う場合は無冠詞。建物として言及する場合は the school になります。
無冠詞(食事名)

I have breakfast every day.

私は毎日朝食を食べます。

解説
食事名の前には冠詞を付けません。
無冠詞(スポーツ名)

He plays soccer.

彼はサッカーをします。

解説
スポーツ名の前には冠詞を付けません。play soccer が正しい形です。
英米での違い
hospital などは英米で冠詞の使い方が異なります。まずは school など、共通してよく使う形から覚えましょう。

the Mount Fuji

Mount Fuji

多くの固有名詞は無冠詞です(ただし the United States など例外もあります)。

I like a apples.

I like apples.

apples のように複数の形になっている名詞には a を付けません。「リンゴが好き」のように『種類全体』を指すときは冠詞なしのままで使います。

She goes to the school every day.

She goes to school every day.

go to school は「通学する」という目的を表すので無冠詞です。建物そのものを指す場合は the school のように冠詞を付けます。

まとめ

  • a / an・the・無冠詞を「不特定・特定・種類全体」の判断軸で使い分けるルールを理解する
  • a と an の選び方は綴りでなく後ろの単語の発音で決まることを理解する
  • the を使う場面(既出・唯一・楽器・方角など)のルールを理解する
  • 冠詞を付けない場面(食事名・スポーツ名・固有名詞・施設の目的など)のルールを理解する