名詞

名詞の前に置く冠詞

要点

a / an / the

文法の形

冠詞は名詞がどのものを指すかを示します。a / an と the のほか、冠詞を付けない形もあります。

a / an:特定しない1つ
a / an + 単数の可算名詞

a book:ある1冊の本 / an apple:ある1個のリンゴ

the:お互いにどれか分かるもの
the + 単数名詞・複数名詞・不可算名詞

the book:その本 / the books:その本たち / the water:その水

無冠詞
冠詞なし + 複数名詞・数えない名詞

Apples are sweet. は「リンゴは甘いです」、I like books. は「本が好きです」、I like music. は「音楽が好きです」。特定のものではなく、種類全体について述べています。

使い分け

a / an・the・無冠詞の使い分け

相手がどれか特定できない単数の可算名詞には a / an、特定できるものには the。複数名詞・不可算名詞で種類全体を表すときは無冠詞が基本です。

a / an

相手がどの本か特定できない1冊 — I bought a book.

the

前の文と同じ本 — The book is on my desk.「その本は私の机の上にあります」。紹介した本をもう一度指すので the です。

世界に一つしかないもの

the sun / the moon / the earth。太陽や月のように、唯一のものとして共有されていれば、初めて話題に出しても the を使います。

その場でどれか分かるもの

Open the door, please.「ドアを開けてください」。開けるドアが相手にも分かる状況なら、初めて話題に出しても the です。世界に1つだけでなく、その場でどれを指すか分かることが判断のポイントです。

無冠詞

本が好きだと一般的に述べる — I like books. 特定しない複数の本を買った I bought books. でも無冠詞です。

a と an の使い分け

直後の単語が母音の音で始まれば an、子音の音なら a。形容詞があれば、その音を見ます。a book に old を付けると an old book です。

a

子音の音 — a university。u で書き始めても、最初は「ユ」の出だしに当たる /j/ という子音の音なので a です。

an

母音の音 — an hour。h を発音せず、母音の音から始まるので an です。最初の文字だけでは判断しません。

よく使う場面もセットで覚える

基本の判断に加えて、次の表現も覚えておくと選びやすくなります。

楽器の演奏

play the piano / play the guitar が基本の形です。特定の1台だけを指すとは限りません。

食事・スポーツ

have breakfast は「朝食を食べる」、play soccer は「サッカーをする」。この形では無冠詞です。

固有名詞

Japan / Mount Fuji など、多くの名前は無冠詞です。the United States のように the が付く名前もあります。

通学と訪問

go to school は「通学する」。go to the school は特定の学校を行き先として述べる形です。施設なら何でも無冠詞になるわけではありません。

文法のルール

1

a / an は発音で判断する。母音の音は an。

a hour

an hour

a / an は「発音」で判断します。hour は母音の音から始まるので an hour です。university は子音の音で始まるので a university です。

2

my などの所有格や this などを名詞の前に置くときは、冠詞を重ねない。

the my bag

my bag

the は「どのものか特定する」語ですが、my / your / his なども所有者を特定します。my bag だけで特定できるので、the は付けません。

3

複数形の名詞には a を付けない。

I like a apples.

I like apples.

apples のように複数の形になっている名詞には a を付けません。「リンゴが好き」のように『種類全体』を指すときは冠詞なしのままで使います。