受け身(be + 過去分詞)

「be動詞 + 過去分詞」で「〜される」を表します。

説明

受動態は、動作を受ける側を主語にして「〜される」を表します。

「この絵はピカソによって描かれました」「鍵が盗まれました」のように、動作を受ける側を主語にして伝えたいときに使います。

形は be動詞 + で、by 〜 で「誰がしたか」を補足できます。

能動態(A が B を〜する)と受動態(B が A に〜される)は同じ出来事を視点を変えて言い表す関係になります。

助動詞と組み合わせるときは「助動詞 + be + 過去分詞」と be が原形になる特殊な形があります。

今回のゴール

  • 受け身(be + 過去分詞)で「〜される」が言えるようになる
  • 能動態と受動態の書き換え方を覚える
  • 受動態で動作を受ける人やものが主語にできるようになる
  • 助動詞 + be + 過去分詞で「〜されるだろう」「〜されなければならない」が言えるようになる

受け身(be + 過去分詞)で「〜される」が言えるようになる

受動態は 「〜される」を表す形で、「be動詞 + 過去分詞」で作ります。
be動詞の後は動詞の原形ではなく、過去分詞を使います。
たとえば能動態が「Tom が手紙を書いた」なら、受動態は「手紙は Tom によって書かれた」のように、動作を受ける側を主語にします。時制は be動詞で決まります。
「誰がしたか」も言いたいときは by 〜 を後ろに添えます。

文の形
主語 + be動詞 + 過去分詞 (+ by 動作主)
受動態の3つの形
種類
肯定文主語 + be動詞 + 過去分詞
否定文主語 + be動詞 + not + 過去分詞
疑問文Be動詞 + 主語 + 過去分詞?

例文

肯定文(現在形)

English is spoken in many countries.

英語は多くの国で話されています。

解説
現在形の受動態。is(be動詞) + spoken(speakの過去分詞)で「話される」。
肯定文(過去形)

This letter was written by my friend.

この手紙は友達によって書かれました。

解説
過去形の受動態。was(be動詞の過去形) + written(writeの過去分詞)で「書かれた」。
疑問文
Q

Was this picture taken at the restaurant?

この写真はレストランで撮られたのですか?

A

Yes, it was.

はい、そうです。

No, it wasn't.

いいえ、違います。

解説
疑問形です。Was(be動詞) + 主語 + taken(takeの過去分詞)の語順です。

能動態と受動態の書き換え方を覚える

能動態と受動態は、同じ出来事を視点を変えて表す関係です。受動態への書き換えは、(1) 目的語を主語にする、(2) 動詞を be動詞 + 過去分詞にする、(3) 元の主語を by 〜 で添える(省略可) の3ステップです。
時制は be動詞で決まるので、元の動詞が現在形なら is / are、過去形なら was / were にします。

書き換え
能動態A + 動詞 + B(A は B を〜する)
受動態B + be動詞 + 過去分詞 + by A(B は A に〜される)
能動態から受動態への書き換え
能動態受動態ポイント
Tom wrote this letter.This letter was written by Tom.目的語を主語に、wrote を was written に
People speak English.English is spoken.People は一般的なので省略可、現在形は is
People don't use this room.This room isn't used.一般的な動作主は省略可、否定文はisn't used

例文

能動態 → 受動態

This letter was written by Tom.

この手紙はトムによって書かれました。

解説
目的語 this letter を主語にし、wrote を was written に変え、元の主語 Tom を by Tom で添えています。
否定文

This room isn't used.

この部屋は使われていません。

解説
否定文は be動詞 + not + 過去分詞。動作主が重要でないときは by 〜を省略できます。
by + 動作主

The window was broken by the children.

窓は子どもたちによって割られました。

解説
動作主を言いたいので by the children を付けています。
能動態 The children broke the window. なら子どもたち(動作主)が話の中心になりますが、受動態 + by 〜 なら窓(受ける側)を中心にしたまま動作主を補足できます。同じ事実でも視点が変わります。

受動態で動作を受ける人やものが主語にできるようになる

受動態を選ぶ場面は主に3つあります。
1つ目は、動作主が分からないとき(「窓が割られた」— 誰が割ったかは不明)。
2つ目は、動作主が一般的・重要でないとき(「英語は世界中で話されている」— 話す人を一人ひとり言う必要がない)。
3つ目は、動作を受ける側を話の中心にしたいとき(「この製品は日本で作られている」— 製品について語りたい)。

場面1: 動作主が不明

動作主が不明

The window was broken.

窓が割られました。

解説
誰が割ったかは分からない(または言いたくない)ので、by 〜 を付けず受動態だけで伝えます。

場面2: 動作主が一般的・重要でない

動作主が一般的

The streets are cleaned every morning.

街路は毎朝掃除されています。

解説
掃除する人(清掃員)は一般的で特定する必要がないため、by 〜 を付けず受動態にします。

場面3: 動作を受ける側を話の中心にしたい

受ける側を中心に

This product is made in Japan.

この製品は日本で作られています。

解説
製品そのものについて説明したいので、作る人ではなく製品を主語にする受動態が自然です。

助動詞 + be + 過去分詞で「〜されるだろう」「〜されなければならない」が言えるようになる

受動態に助動詞(can / will / must など)を加えると、「〜され得る」「〜されるだろう」「〜されなければならない」も表せます。
形は「助動詞 + be + 過去分詞」で、助動詞の後ろには原形の be を使います。

語順
助動詞 + be + 過去分詞
助動詞 + 受動態のパターン
助動詞受動態の形
cancan be + 過去分詞This can be changed. (これは変えられます)
willwill be + 過去分詞The festival will be held next Sunday. (お祭りが来週の日曜日に開催されます)
mustmust be + 過去分詞The homework must be finished by tomorrow. (宿題は明日までに終わらせなければなりません)

例文

can + 受動態

This can be changed.

これは変えられます。

解説
can + be + changed(過去分詞)で「変えられる」。助動詞の後ろは原形の be を使います。
will + 受動態

The festival will be held next Sunday.

お祭りが来週の日曜日に開催されます。

解説
will + be + held(過去分詞)で「開催されるだろう」。未来の受動態です。
must + 受動態

The homework must be finished by tomorrow.

宿題は明日までに終わらせなければなりません。

解説
must + be + finished(過去分詞)で「終わらせなければならない」。義務を表す受動態です。

間違えやすいポイント

The cake made by my mother.

The cake was made by my mother.

受動態は be動詞 + 過去分詞のセットで作ります。be動詞を抜くと、文の動詞が足りない不完全な文になります。

The window is broke.

The window is broken.

受動態の動詞部分には過去分詞を使います。broke(過去形)や break(原形)ではなく、過去分詞の broken です。不規則動詞は3つの形(原形・過去形・過去分詞)を区別して覚えます。

This room must used carefully.

This room must be used carefully.

受動態の核は「be動詞 + 過去分詞」のセット。助動詞が付いても受動態の構造は崩せないので、助動詞の後に原形 be を置いて must be used とします。must used とすると be動詞が抜けて文の動詞が成り立たなくなります。「助動詞 + be + 過去分詞」をひとまとまりで覚えるのがコツです。

The accident was happened yesterday.

The accident happened yesterday.

受動態は「動作を受ける側」を主語にする形ですが、happen(起こる)は誰かに何かをする動詞ではなく、自然と起こることを表す動詞です。動作主も受け手も存在しないので受動態は作れません。日本語の「〜された」につられて be + 過去分詞にしがちですが、起きるのは事故そのものなので能動態のまま happened を使います。

まとめ

  • 受け身(be + 過去分詞)で「〜される」が言えるようになる
  • 能動態と受動態の書き換え方を覚える
  • 受動態で動作を受ける人やものが主語にできるようになる
  • 助動詞 + be + 過去分詞で「〜されるだろう」「〜されなければならない」が言えるようになる