副詞の基礎(頻度・程度など)

動詞や形容詞を修飾して様子・回数・程度を伝える副詞の使い方を整理する。

副詞は何か

副詞は、動詞・形容詞・文全体を修飾する言葉です。「どんなふうに?」「どのくらい?」「いつ?」「どこで?」などを伝えます。

副詞があると...

He runs fast.

彼は速く走ります。

fast が動詞 runs を修飾(どんなふうに走る?)

She is very happy.

彼女はとても幸せです。

very が形容詞 happy を修飾(どのくらい幸せ?)

形容詞との違い

形容詞は名詞を修飾し、副詞は動詞や形容詞を修飾します。

a fast car

速い車

形容詞: fast が名詞 car を修飾

He runs fast.

彼は速く走ります。

副詞: fast が動詞 runs を修飾

副詞はどういう使われ方があるか

副詞には大きく分けて5つの種類があります。

頻度を表す副詞

「どのくらいの頻度で?」→ always, usually, often

程度を表す副詞

「どのくらい?」→ very, really, quite

様子を表す副詞

「どんなふうに?」→ quickly, slowly, well

時間を表す副詞

「いつ?」→ yesterday, today, now

場所を表す副詞

「どこで?」→ here, there, home

今回のゴール

  • 副詞が何かを理解する。
  • 副詞の5つの種類を知る。
  • それぞれの副詞の置き場所を理解する。

頻度を表す副詞

「どのくらいの頻度で?」を表します。always / usually / often / sometimes / rarely / never などがあります。

ポイント

一般動詞の前、be動詞の後に置きます。

例文

I usually eat breakfast.

私はたいてい朝ごはんを食べます。

解説: usually は「たいてい」という意味で、動詞 eat の前に置きます。

He is often late.

彼はよく遅刻します。

解説: often は「よく」という意味で、be動詞 is の後に置きます。

She always studies hard.

彼女はいつも一生懸命勉強します。

解説: always は「いつも」という意味で、動詞 studies の前に置きます。

程度を表す副詞

「どのくらい?」を表します。very / really / quite / a little などがあります。

ポイント

形容詞や副詞の前に置いて強さを調整します。

例文

The soup is really hot.

そのスープは本当に熱いです。

解説: really は「本当に」という意味で、形容詞 hot の前に置きます。

This cake is very sweet.

このケーキはとても甘いです。

解説: very は「とても」という意味で、形容詞 sweet の前に置きます。

She speaks English quite well.

彼女は英語をかなりうまく話します。

解説: quite は「かなり」という意味で、副詞 well の前に置きます。

様子を表す副詞

「どんなふうに?」を表します。quickly / slowly / well / carefully などがあります。

ポイント

動詞の後に置いて動作の仕方を説明します。

例文

He speaks English fluently.

彼は英語を流暢に話します。

解説: fluently は「流暢に」という意味で、動詞 speaks の後に置きます。

She walked into the room quietly.

彼女は静かに部屋に入りました。

解説: quietly は「静かに」という意味で、動作の様子を表します。

Please drive carefully.

注意して運転してください。

解説: carefully は「注意深く」という意味で、動詞 drive の後に置きます。

時間を表す副詞

「いつ?」を表します。yesterday / today / tomorrow / now / soon などがあります。

ポイント

通常は文末に置きます。強調したいときは文頭に置くこともできます。

例文

I went to the library yesterday.

私は昨日図書館に行きました。

解説: yesterday は「昨日」という意味で、文末に置きます。

She will call you tomorrow.

彼女は明日あなたに電話します。

解説: tomorrow は「明日」という意味で、文末に置きます。

Today, we have an important meeting.

今日、私たちは重要な会議があります。

解説: today を文頭に置いて強調しています。文頭に置く場合はカンマを付けます。

場所を表す副詞

「どこで?」「どこへ?」を表します。here / there / everywhere / home などがあります。

ポイント

動詞の後、または目的語がある場合は目的語の後に置きます。

例文

Please wait here.

ここで待ってください。

解説: here は「ここで」という意味で、動詞 wait の後に置きます。

I go home at 6 p.m.

私は午後6時に家に帰ります。

解説: home は「家へ」という意味で、動詞 go の後に置きます。前置詞 to は不要です。

She looked everywhere for her keys.

彼女は鍵をあらゆる場所で探しました。

解説: everywhere は「あらゆる場所で」という意味で、動詞の後に置きます。

つまずきポイント集

very much hot

very hot

解説: very は形容詞や副詞を修飾します。

He looks happily.

He looks happy.

解説: 感覚動詞(look)の後ろには形容詞を置きます。

I am good.(体調)

I am well.

解説: 体調の「元気」は副詞 well を使います。

He runs fastly.

He runs fast.

解説: fast は形容詞と副詞の両方になります。-ly は不要です。

I eat often breakfast.

I often eat breakfast.

解説: 頻度副詞は一般動詞の前に置きます。eat の前に often を置きます。

She always is busy.

She is always busy.

解説: 頻度副詞は be動詞の後に置きます。is の後に always を置きます。

I tomorrow will go shopping.

I will go shopping tomorrow.

解説: 時間副詞は通常、文末に置きます。助動詞と動詞の間には置きません。

I go to home.

I go home.

解説: home は副詞なので、前置詞 to は不要です。

Here is very crowded.

It is very crowded here.

解説: here は場所副詞で、主語にはなりません。場所を表すときは it を主語にして、here を文末に置きます。

I yesterday met him.

I met him yesterday.

解説: 時間副詞は動詞の前ではなく、文末に置くのが自然です。

まとめ

  • 副詞は動詞・形容詞・文全体を修飾することを理解した。
  • 形容詞との違いを理解した。
  • 5つの副詞の種類と、それぞれの置き場所を理解した。

次のステップ

次の文法へ