現在の事実に反する仮定や過去の事実に反する仮定を仮定法で表す。
仮定法とは、「もし〜だったら」と現実ではないことを想像して話す表現です。
仮定法過去:「もし今〜だったら」(現在についての想像)
仮定法過去完了:「もしあの時〜だったら」(過去についての想像)
仮定法は、現実ではないことを想像して話す表現です。「もし〜だったら」と、事実と違うことを仮定します。
普通の条件文との違い
If it rains, I will stay home.
雨が降ったら、家にいます。
普通の条件文:雨が降る可能性がある
If I were rich, I would buy a car.
もしお金持ちだったら、車を買うのに。
仮定法:実際はお金持ちではない(想像)
ポイント
時制を1つ過去にずらすことで「これは現実ではない」と伝えます。
現在の事実と違うことを想像するときに使います。
形
If + 主語 + 過去形, 主語 + would + 動詞の原形
例文
If I were rich, I would travel around the world.
もしお金持ちだったら、世界中を旅行するのに。
実際はお金持ちではない → 過去形で「想像」を表す
If I had more time, I could help you.
もっと時間があれば、手伝えるのに。
実際は時間がない → could で「〜できるのに」
I wish I were taller.
もっと背が高ければいいのに。
I wish + 過去形 で「〜だったらいいのに」
ポイント
be動詞は主語に関わらず were を使います(I were / he were)。
過去の事実と違うことを想像するときに使います。「あの時こうしていれば...」という後悔を表すことが多いです。
形
If + 主語 + had + 過去分詞, 主語 + would have + 過去分詞
例文
If I had studied harder, I would have passed the exam.
もっと勉強していたら、試験に合格していただろうに。
実際は勉強しなかった → 不合格だった
If you had told me earlier, I could have helped you.
もっと早く言ってくれていたら、手伝えたのに。
実際は早く言われなかった → 手伝えなかった
I wish I had studied harder.
もっと勉強しておけばよかった。
I wish + had + 過去分詞 で「〜しておけばよかった」
同じ「If」でも、形で意味が変わります。
• If + 現在形 → 普通の条件文(起こりうる)
• If + 過去形 → 仮定法過去(現在の想像)
• If + had + 過去分詞 → 仮定法過去完了(過去の想像)
例文
If it rains, I will stay home.
雨が降ったら、家にいます。
現在形 → 実際に起こりうる
If it rained, I would stay home.
もし雨が降ったら、家にいるのに。
過去形 → 今雨は降っていない(想像)
If I was rich, I would buy a car.
If I were rich, I would buy a car.
解説: 仮定法では主語に関わらず were を使う(正式)
If I studied harder, I will pass.
If I studied harder, I would pass.
解説: 仮定法過去では would + 原形を使う
I wish I have a dog.
I wish I had a dog.
解説: I wish の後は仮定法を使い、現在の願望は過去形
If I would have known, I would have come.
If I had known, I would have come.
解説: if節には would は使わない。had + 過去分詞を使う