動詞のまとまり(動詞句)

複数の単語で1つの動詞の働きをする「動詞句」を理解する。

説明

動詞句とは、複数の単語で1つの動詞の働きをするものです。

動詞は1つの単語だけでなく、複数の単語からなることがあります。例えば「am studying(勉強している)」や「will go(行きます)」などです。

動詞句には基本的に6つのパターンがあります:進行形(be + V-ing)、完了形(have + 過去分詞)、未来(will + 動詞の原形)、助動詞(can + 動詞の原形)、受動態(be + 過去分詞)、to不定詞(動詞 + to + 動詞の原形)。

これらのパターンを理解することで、より豊かな時制や意味の表現ができるようになります。また、1つの文の中に複数の動詞句が出てくることもあります。

今回のゴール

  • 動詞句が「複数の単語で1つの動詞の働きをするまとまり」であることを理解する。
  • 基本的な6つの動詞句パターンがあることを知る。
  • 1つの文に複数の動詞句が出てくることがあると理解する。
  • 疑問文や否定文では動詞句の単語が離れることがあると理解する。

動詞句が「複数の単語で1つの動詞の働きをするまとまり」であることを理解する

ポイント

動詞句は、助動詞・be動詞・haveなどの「助ける単語」と動詞が組み合わさって、1つの動詞の働きをします。複数の単語からなっていても、全体で1つのまとまりとして考えます。

例文

I am studying English.

私は英語を勉強しています。

解説: 「am studying」が1つの動詞句。「am」と「studying」の2つの単語で、「勉強している」という1つの意味を表します。

She will go to Tokyo tomorrow.

彼女は明日東京に行きます。

解説: 「will go」が1つの動詞句。「will」と「go」の2つの単語で、「行くでしょう」という1つの意味を表します。

基本的な6つの動詞句パターンがあることを知る

ポイント

動詞句には基本的な6つのパターンがあります。それぞれのパターンによって、時制や態(能動・受動)、話し手の気持ちなどを表現できます。各パターンの詳しい使い方は、表の種類をクリックして各ページで確認してください。

基本的な6つの動詞句パターン

種類パターン
進行形be + V-ingam studying(勉強している)
完了形have + 過去分詞have come(来た)
未来will + 動詞の原形will go(行きます)
助動詞can + 動詞の原形can afford(余裕がある)
受動態be + 過去分詞was closed(閉められた)
to不定詞動詞 + to + 動詞の原形need to cut(削減する必要がある)

1つの文に複数の動詞句が出てくることがあると理解する

ポイント

1つの文の中に、2つ以上の動詞句が出てくることがあります。それぞれの動詞句を「1つのまとまり」として見分けることが大切です。

よく使われる例

when節: 〜したら、〜していた

When I came home, my mother was cooking.

私が帰ってきた時、母は料理をしていました。

解説: 「came」と「was cooking」という2つの動詞句があります。when節でつながった文です。

if節: もし〜したら、〜する

If it rains tomorrow, we will stay home.

もし明日雨が降ったら、私たちは家にいます。

解説: 「rains」と「will stay」という2つの動詞句があります。if節でつながった文です。

so接続: 〜だったので、〜した

I was tired, so I went to bed early.

私は疲れていたので、早く寝ました。

解説: 「was」と「went」という2つの動詞句があります。soで理由と結果をつなぐ文です。

but接続: 〜だが、〜する

I like coffee, but she prefers tea.

私はコーヒーが好きですが、彼女は紅茶の方が好きです。

解説: 「like」と「prefers」という2つの動詞句があります。butで対照的な内容をつなぐ文です。

that節: 〜と思う

I think that he is studying now.

私は彼が今勉強していると思います。

解説: 「think」と「is studying」という2つの動詞句があります。thatで主節と従属節をつなぐ文です。

疑問文や否定文では動詞句の単語が離れることがある

ポイント

動詞句は基本的に単語同士がくっついていますが、疑問文や否定文では単語の順序が変わり、離れることがあります。離れていても、それらは1つの動詞句として考えます。

例文

疑問文(be動詞)

Am I studying English?

私は英語を勉強していますか?

解説: 平叙文では「I am studying」とくっついていますが、疑問文では「Am I studying」と離れます。それでも「am studying」で1つの動詞句です。

疑問文(助動詞)

Can she swim well?

彼女は上手に泳げますか?

解説: 平叙文では「She can swim」とくっついていますが、疑問文では「Can she swim」と離れます。それでも「can swim」で1つの動詞句です。

否定文(be動詞)

I am not studying English.

私は英語を勉強していません。

解説: 否定文では「am」と「studying」の間に「not」が入ります。「am not studying」全体で1つの動詞句として考えます。

否定文(助動詞)

He will not go to Tokyo.

彼は東京に行きません。

解説: 否定文では「will」と「go」の間に「not」が入ります。「will not go」全体で1つの動詞句として考えます。

つまずきポイント集

I am study English.

I am studying English.

解説: 「am studying」で1つの動詞句です。進行形の動詞句は「be + V-ing」のまとまりなので、両方の部分が必要です。

They have came from Tokyo.

They have come from Tokyo.

解説: 「have come」で1つの動詞句です。完了形の動詞句は「have + 過去分詞」のまとまりなので、正しい形を使う必要があります。

The door was close.

The door was closed.

解説: 「was closed」で1つの動詞句です。受動態の動詞句は「be + 過去分詞」のまとまりなので、過去分詞の形が必要です。

We will going to Tokyo.

We will go to Tokyo.

解説: 「will go」で1つの動詞句です。「will + 動詞の原形」のまとまりなので、原形を使う必要があります。

まとめ

  • 動詞句は「複数の単語で1つの動詞の働きをするまとまり」であることを理解した。
  • 基本的な6つのパターン(進行形、完了形、未来、助動詞、受動態、to不定詞)があることを知った。
  • 1つの文に複数の動詞句が出てくることがあり、それぞれを1つのまとまりとして見分けることが大切だと学んだ。
  • 疑問文や否定文では動詞句の単語が離れることがあるが、離れていても1つの動詞句として考えることを学んだ。
  • 各パターンの詳しい使い方は、それぞれの文法ページで確認できることを知った。

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